Les Vêpres Siciliennes オペラ@Royal Opera House in London
息子と過ごすハーフターム(秋休みみたいな2週間の休み)の一番の楽しみだったオペラに行ってきました。大オペラファンの息子。今日も解説をインターバルごとにいれてくれて本当に理解を深める事ができました。
インターバル入れて4時間の長編オペラ、Les vêpres siciliennes。パリのオペラ座を湧かせた、ベルディの作品です。
Guardianでも評価されている、ノルウェイ人の監督、そして、奇抜な舞台。見応えのある13世紀のシリチアが舞台のオペラでした。Montfort役のMichael VolleさんとHenri役のBryan Hymelさんの素晴らしい歌。そして、オペラなら必須でしょう、「insecureな女性」の心を歌うHelene役のLianna Haroutounianの歌は、人間性を強く語る物語の肝だったと思いますが、大コーラス、素晴らしい舞台設定。感動がまだ続いています。
時代を超えても理解できる人間ならではの苦悩が芸術となって心に飛び込んでくる。生きるって・・・。生き抜くって・・・。ほんとうにたいへんだな。
でも、「生きる事、それ自体、一人一人の芸術を描いている作業なのだ」、と思わず幸せとは言えない、 かなしい人生を背負う登場人物ひとりひとりにempathy感ぜずにはいられない、そんな余韻が心を占拠しています・・・。
インターバルはシャンパンとここだけで飲めるというので息子が大好きなクランベリーレモネード。残したボトルをいすの下においてきちゃったと、がっかりしていました。